こんにちは。
苫米地式コーチング認定コーチの坂本裕史です。

コーチングでは、常に「抽象度」の話が付いて回ります。
人が幸せになれない理由は、抽象度にあると言っても過言ではありません。
だからこそ、皆「抽象度を高く高く」と言う訳ですが、抽象度を上げる具体的な方法はなかなか語られていません。

そこで、今回は「Want toのエネルギーを使って抽象度を上げる方法」を紹介いたします。

この方法でしたら、
抽象度を上げるワークを行いながら、
同時にWant toのエネルギーも育てることができる
ため、
一粒で二度おいしいと言えるでしょう。

では、早速そのワークの手順を説明します。

まず、あなたの周りを見つめてください。
物理空間でも、情報空間でも構いません。
何でもいいので、あなたと関係が深いところで何か改善したい問題を見つけてください。
探すまでもなく、たくさん見つかる方も少なくないと思います。
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では、次の段階です。
見つかった問題を解決する方法を探してください。
できれば、実際に行動するといいでしょう。

なぜなら、行動することでアドレナリンが分泌され、より思考がアクティブになるからです。
コーチングの生みの親であるルー・タイスは、こういったプロセスを「Invent on the way」と呼びました。
方法は進みながら見つけるものだと。

具体的な行動が困難な場合は、無理はしなくて結構です。
可能な範囲で行動しながら、問題の解決方法を考えてください。
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あなたにとっての困りごとを解決するのですから、きっとWant toのはずです。
より望ましい状況となるように、考え、そして行動してみてください。
考え行動する。更に、行動し考える。

すると、ある時、「問題そのものにアプローチする」よりも効果的な「問題の根本的原因にアプローチする」方法が見つかるはずです。

そうなれば、次の段階です。
発見した「問題の根本的原因にアプローチする方法」を実践してみてください。

もちろん、これもあなたの困りごとを解決することですから、Want toです。

ただ、遠くにある原因は、目の前の問題(現象・結果)に比べると臨場感が低いかもしれません。
そういう時は、問題が原因ごと解決された未来をリアルにイメージして臨場感を高めてください。

引き続き、問題の原因を解決する行動と同時に、更なる解決方法を考えます。
より広い空間で、より長い時間に影響を与える方法を。
より少ない労力で、より早く解決する方法を。

すると、今度は「問題の原因の原因」が見えてくるでしょう。
これを繰り返せば、「問題の原因の原因の原因」が見えてきます。
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「原因の原因」を探る行為は、この世の縁起を探る瞑想に等しいトレーニングです。
あなたのワクワクが続く限り、どこまでも続けてください。
一定期間継続して行えば、新しい因果の階層に辿り着けるでしょう。
それが、抽象度の階段を登るということです。

しかも、今回のワークはあなたのWant toに近づく仕組みが入っています。
どうぞ、お好きなタイミングで、あなた自身の幸せのために行動を起こしてください。

もちろん、取り組むべき問題は一つである必要はありません。
同時期に複数のテーマに取り組んでも、脳の負担は同じです。
むしろ、たくさんのWant toが生まれ、活性化することでしょう。


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